この記事を書いた人

内科、循環器専門医の資格を持ち、医師として数十年医療現場に立つ。
2026年冬頃、「尼崎」に内科・循環器内科・心臓内科のクリニックを開業予定。
高血圧とは
高血圧とは、血圧が基準を超えて高い状態が続く状態です。
最新の高血圧学会の治療指針では、正常な血圧はおおよそ120/80mmHg程度とされています。
これを超える状態が続くと、さまざまな健康リスクが高まります。
高血圧の原因
高血圧には主に二つのタイプがあります。
ひとつは本態性高血圧(一次性高血圧)で、原因がはっきりとは特定できないことが多いです。
遺伝的要因、食生活、運動不足、ストレス、喫煙、過度のアルコール摂取など、生活習慣が影響を及ぼすと考えられていますので、一緒に治療を進めましょう。
もうひとつは二次性高血圧といわれる高血圧で、腎臓や内分泌系の疾患、薬物の副作用など、明確な原因がある場合です。
なかなかお薬では下がりにくく、原因の検査が必要です。
難治性高血圧症では、約30%の方に原発性アルドステロン症という良性の腫瘍が見つかるとされ、注意が必要です。
高血圧の危険性
高血圧は「サイレントキラー(静かな殺し屋)」とも呼ばれるように、初期段階ではほとんど自覚症状がありません。
しかし、放置しておくと動脈硬化が進行し、心臓病、脳卒中、腎不全など重大な病気を引き起こすリスクが高まります。
当クリニックでは、AI技術を用いた心臓超音波検査(心エコー検査)を導入しており、高血圧による収縮機能が保たれている状態の心不全を、症状がでていない段階で治療を開始し、心臓を長持ちさせるお手伝いをします。
高血圧の予防と管理
高血圧を予防するためには、生活習慣の見直しが重要です。
まず、塩分を控えることが推奨されます。
食事では調味料の使用を控え、外食時にも塩分の少ない料理を選ぶことが大切です。
また、肥満も高血圧の原因となるため、適切な体重の維持が必要です。
さらに、定期的な運動やストレス管理、禁煙なども高血圧予防には効果的です。
高血圧の治療法
高血圧が診断された場合、薬物療法が必要となることがあります。
降圧薬にはさまざまな種類があり、患者さんの状態に応じて適切な薬が処方されます。
一人ひとりの検査所見から、循環器専門医のノウハウをもって、より良いお薬の組み合わせを提案いたします。
ただ、急激に血圧を下げることはお勧めできません。
急激な血圧低下は、脳梗塞や心不全、腎不全を引き起こすリスクがありますし、認知症症状やうつ症状も引き起こします。
血圧の管理こそ、循環器専門医である当クリニックにご相談ください。
定期的な血圧測定
高血圧の管理には、定期的な血圧測定が欠かせません。
家庭で血圧計を使って定期的に血圧を測定することが推奨されています。
特に、既に高血圧と診断されている方は、医師の指示通りに血圧をコントロールすることが求められます。
まとめ
高血圧は症状が現れにくいため、定期的にチェックすることが重要です。
予防や早期発見により、心血管疾患などの重大な病気を防ぐことができます。
日々の生活習慣を見直し、健康的なライフスタイルを心がけることで、高血圧のリスクを減らし、元気で長生きしましょう。
お手伝いいたします。