肺炎と肺炎球菌

肺炎は日本人の死因の上位を占める疾患で、特に高齢者では重症化しやすいことが知られています。その原因の一つが肺炎球菌で、成人の肺炎や菌血症、髄膜炎などを引き起こす細菌です。

肺炎球菌感染症のリスク

加齢とともに免疫力が低下すると、肺炎球菌による感染症のリスクが高まります。高血圧、糖尿病、心疾患、慢性呼吸器疾患などの基礎疾患がある方では、入院治療が必要になるケースも少なくありません。

肺炎球菌ワクチンの種類

成人では主に23価肺炎球菌莢膜多糖体ワクチン(PPSV23)が使用されます。このワクチンは複数の血清型に対応しており、1回の接種で一定期間の免疫獲得が期待されます。

接種対象

  • 65歳以上の方
  • 慢性疾患をお持ちの方
  • 免疫力低下が懸念される方

※尼崎市に居住している1又は2に該当する方で、高齢者用肺炎球菌ワクチンの接種を希望する方は4000円で接種を受けることができます。ただし、過去にニューモバックスNPを接種したことがある方は対象外です。

  1. 65歳の方
  2. 60歳以上65歳未満の方で、心臓・腎臓・呼吸器及びヒト免疫不全ウイルスによる免疫機能障害の身体障害者手帳1級所持者

予防接種券(ハガキ)あるいは、生活保護受給者証、中国残留邦人等本人確認書、身体障害者手帳(60歳~65歳未満の方)をご持参ください。

ワクチン接種の意義

肺炎球菌ワクチンは、すべての肺炎を防ぐものではありませんが、
重症化の予防や合併症リスクの低減に寄与するとされています。

当院での対応

当院では、生活習慣病の診療とあわせて肺炎予防の重要性を説明しています。
尼崎市の定期接種制度についても、対象の方にはご案内可能です。