この記事を書いた人


内科、循環器専門医の資格を持ち、医師として数十年医療現場に立つ。
2026年冬頃、「尼崎」に内科・循環器内科・心臓内科のクリニックを開業予定。

アレルギー性鼻炎について

アレルギー性鼻炎は、ハウスダストやダニ、花粉、ペットの毛、さらにはエアコン内部のカビなどに対して免疫が過剰に反応することで起こる鼻の病気です。

くしゃみ、鼻水、鼻づまり、のどの違和感などの症状が特徴で、季節によって症状が出る「季節性」と、年中症状が続く「通年性」に分かれます。

症状が長引くと睡眠や日常生活に支障をきたすだけでなく、副鼻腔炎や中耳炎などの合併症を引き起こすこともあります。

診断について

診断は主に以下の方法で行います。

  • 問診:症状の経過や生活環境を確認
  • 血液検査・皮膚テスト:原因となるアレルゲンの特定

原因を特定することで、適切な治療や生活上の工夫を具体的に検討できます。

治療法(主な薬物療法)

  • 抗ヒスタミン薬:くしゃみや鼻水を抑える
  • 点鼻薬:鼻づまりを改善

症状に応じて複数の薬を組み合わせることで、より効果的にコントロールできます。

生活環境の改善

  • 花粉対策:マスクや眼鏡の着用、帰宅時の衣類の花粉払い
  • 室内環境:掃除や換気、空気清浄機の活用
  • エアコンのカビ:フィルター掃除や内部の清掃・除菌
  • その他:ペットの毛やほこりの管理

これらの工夫で症状の悪化を防ぐことができます。

受診の目安

くしゃみや鼻水、鼻づまりなどで日常生活に支障がある方、症状を根本的に改善したい方は、一度ご相談ください。

当院では、患者さまの症状や生活環境を詳しくお伺いし、薬物療法を含めた最適な治療をご提案しています。