咳が止まらない方へ ―尼崎 出屋敷の内科医が解説します―

「風邪は治ったはずなのに咳だけが続く」
「夜になると咳が止まらない」
「咳が出ると息苦しい感じがする」
このような長引く咳で受診される患者さんは少なくありません。尼崎でも、季節の変わり目や花粉の時期になると、「咳が止まらない」という相談が増えてきます。
咳は本来、気道に入った異物や痰を外に出すための体を守る反応です。しかし、その咳が長く続く場合には、いくつかの原因が考えられます。
まず多いのは、風邪のあとに咳だけが残るケースです。ウイルス感染によって気道の粘膜が炎症を起こすと、咳の反射が敏感な状態になることがあります。その結果、風邪の症状が落ち着いたあとも、咳だけが数週間続くことがあります。
また、長引く咳の原因としてよくみられるのが咳喘息です。咳喘息は喘息の一種で、典型的な喘息のような「ゼーゼー」という呼吸音が出ないことも多く、咳だけが症状として続くことが特徴です。特に夜間や早朝に咳が出やすく、会話や運動、冷たい空気などをきっかけに咳が出ることがあります。
さらに、花粉症などのアレルギーも咳の原因になることがあります。花粉やハウスダストなどによる気道の炎症が続くと、喉の違和感や乾いた咳が出ることがあります。最近では、PM2.5などの微小粒子が気道の炎症を強めることも指摘されています。
そのほか、逆流性食道炎が原因で咳が続くこともあります。胃酸が食道や喉に逆流すると、喉の刺激によって咳が出ることがあります。胸やけや喉の違和感を伴う場合には、この可能性も考えます。
また、咳が続く患者さんの中には、咳をしたときに動悸を感じるという方もいらっしゃいます。咳によって胸の圧力が変化すると、一時的に脈が乱れたり、心臓の鼓動を強く感じることがあります。多くの場合は心配のないものですが、動悸が頻繁に起こる場合や、息苦しさや胸の痛みを伴う場合には、心臓の状態も含めて確認することが大切です。
尼崎 出屋敷駅直結の当院では、咳が続く患者さんに対して、まず症状の経過を詳しくお聞きすることを大切にしています。咳がいつから続いているのか、痰があるのか、夜間に悪化するのか、息苦しさや動悸を伴うのかなどを確認することで、原因の見当をつけていきます。
診察ではまず聴診を行い、肺の音や呼吸の状態を確認します。そのうえで必要に応じて検査を行います。代表的な検査は胸部X線検査です。肺炎や肺の異常がないかを確認するために行います。当院ではAIによる画像診断支援も併用しており、診断の参考にしています。
また、咳の原因として咳喘息や気道の炎症が疑われる場合には、症状に応じた治療を行いながら経過をみていきます。動悸を伴う場合には、必要に応じて心電図検査などを行い、心臓のリズムを確認することもあります。
なお、咳の多くは比較的心配のないものですが、次のような場合には注意が必要です。
・咳が3週間~1ヶ月以上続く
・息苦しさや胸の痛みを伴う
・高い発熱が続く
・血痰が出る
このような症状がある場合には、早めの医療機関受診をおすすめします。
咳は日常生活にも大きな影響を与える症状です。特に夜間に咳が続くと、睡眠の質が低下し、日中の疲労や集中力の低下につながることもあります。
「風邪は治ったのに咳が止まらない」「夜になると咳が続く」「咳喘息ではないか心配」「咳をすると動悸がする」といった症状がある場合には、尼崎の当院までお気軽にご相談ください。症状の原因を確認しながら、適切な治療を一緒に考えていきたいと思います。